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TikTokで同じ電話番号のまま2つ目のアカウントを作っていいのか——日本語の規約を最後まで読んだ結果

2026-09-20 · 読了目安 5 分 · 執筆 Marcus Lin · NoobClaw 公式ブログ
要点まとめ
  • TikTokの日本語利用規約(その他の地域版)を全文確認しましたが、アカウント数の上限も「同じ電話番号の使い回し禁止」も書かれていません(2026年9月20日確認)。
  • 「電話番号」という語が出てくるのは、他人の個人情報をアップロードしてはいけないという禁止リストの中だけでした。
  • 代わりに書かれているのは「当社は単独の判断によりサービス提供を拒絶し、アカウントを終了させ、本サービスへのアクセスを制限する権利を有します」という裁量の条文です。
  • 欧州版の規約にある「6か月ログインしないとアカウント名を回収できる」という条項は、日本のユーザーに適用される版には存在しません。海外記事の数字をそのまま持ち込まないでください。

電話番号は1つしかない。TikTokの2つ目のアカウントは、その番号のままで作っていいのか。——この問いを持って検索すると、「何個まで大丈夫」という数字が書かれた記事が何本も出てきます。

そこで、日本語の利用規約を最初から最後まで読みました。その数字は、一度も出てきませんでした。書かれていたのは、まったく別の種類の文章です。

規約に「同じ電話番号」という禁止条項は存在しない

TikTokの日本語規約(その他の地域向け、tiktok.com/legal/page/row/terms-of-service/ja、2026年9月20日に全文取得)を通して読むと、アカウント数の上限に関する条文も、同じ連絡先を使い回すことを禁じる条文も見当たりません。無いものは守りようがありません。

おもしろいのは、「電話番号」という語自体は規約に登場することです。ただし出てくるのは禁止行為の列挙の中、しかも他人の個人情報をアップロード・送信してはいけないという文脈でした。住所や身分証明書の番号と並んで挙げられています。規約が電話番号について語っているのは「他人の番号を投稿するな」であって、「自分の番号を何回使うか」ではありません。

規約に数字が書かれていないとき、正しい問いは「何個までか」ではなく「どの行動が、向こうの判断を引き当てるのか」に変わります。
TikTokで同じ電話番号のまま2つ目のアカウントを作っていいのか · 日本語規約を全文読んで確かめる

代わりに置かれているのは「当社の単独の判断」

数字の代わりに規約が用意しているのは、禁止行為のリストと、その直後に置かれた一文です。

「上記に該当する場合は、当社は単独の判断によりサービス提供を拒絶し、アカウントを終了させ、本サービスへのアクセスを制限する権利を有します。」(TikTok日本語利用規約、2026年9月20日確認)

そのリストの中に、多アカウント運用を考えている人が必ず踏むところがあります。

「本サービスから情報を収集するために自動化されたスクリプトを使用することまたは本サービスと何らかの交信を行うこと」(同上)

この一行が名指ししているのはアカウントの数ではなく、操作しているのが誰かです。読み替えると、「2つ目を作ること」は規約が扱っていない領域、「機械に代わりに触らせること」は規約が明示的に扱っている領域、ということになります。心配の向きが、たいていの記事とは逆なのです。

この構造はTikTokに限りません。TikTokの複数アカウントは何個までか「何個まで」が公式に書かれていない理由でも同じ結論に行き着きました。今回はそこに、電話番号という軸を一本足したかたちです。

日本のユーザーに適用されるのはROW版。欧州版の数字を持ち込まない

TikTokの利用規約は地域別に別の文書として存在していて、日本のユーザーが読むのは「その他の地域(ROW)」版です。欧州(EEA)版には、6か月ログインしないとアカウント名を回収されうる、という趣旨の条項があります。欧州向けの記事では、この6か月がよく引用されます。

けれども、日本語のROW版で「6か月」も「アカウント名」も検索しましたが、どちらも見つかりませんでした(2026年9月20日、全文に対して確認)。さらに、日本語版の冒頭にある最終更新日は2020年2月で、欧州版(2026年7月)とは文書の世代そのものが違います。

海外の解説記事にあった数字を「TikTokのルール」として持ち込むのは危険です。まず自分に適用される版を開き、その版に書いてあるかを確認する。手順は自分に適用される規約がどちらかを2分で確かめる手順に整理してあります。

TikTokで同じ電話番号のまま2つ目のアカウントを作っていいのか · 地域別の規約を開いて自分の版を確かめる

持ち帰れる判断基準

「同じ番号で作っていいか」を自分で決めるための、短い順番です。

複数アカウントを並行して扱う段になると、必要になるのは番号を増やす方法ではなく、どのアカウントにどの環境で入るかを取り違えない仕組みです。わたしたちのNoobClawは、アカウントごとに独立したブラウザ環境を分け、ログインは手元のブラウザで行い、パスワードを預けない形にしています(日本語インターフェース対応)。それでも公開前に人の目を通す工程は残してください。料金は公式サイトおよびアプリ内の表示をご確認ください。

よくある質問

同じ電話番号で2つ目のTikTokアカウントを作ると違反になりますか?

日本語の利用規約には、同じ電話番号の使用回数を制限する条文もアカウント数の上限もありません。ただし規約が無いことは「安全の保証」ではなく、判断が裁量側に置かれているという意味です。番号よりも、それぞれのアカウントで何をしているかのほうが問われます。

アカウント作成時に番号が弾かれるのは、規約違反だからですか?

登録画面の挙動と規約は別のものです。画面で弾かれたからといって規約に違反したわけではなく、逆に登録できたから規約上問題なしということにもなりません。判断の根拠は規約本文にしか書かれていません。

放置している2つ目のアカウントは消えますか?

欧州版の規約には6か月ログインしないとアカウント名を回収されうるという趣旨の条項がありますが、日本のユーザーに適用されるその他の地域版には、この条項が見当たりませんでした(2026年9月20日確認)。海外記事の数字をそのまま当てはめず、自分に適用される版の本文で確かめるのが確実です。