TikTok複数アカウントは同じ電話番号で作れる?規約・ガイドラインと目的別の判断表
- ROW版の日本語の利用規約に、同じ電話番号で2つ目のアカウントを作ることを禁じる条項はありません。
- 登録画面が使用済みの番号をどう扱うかは規約に書かれておらず、ヘルプセンターも取得できなかったため断定しません。
- ガイドラインは他者を欺かない複数アカウントを認める一方、自動化で多くのアカウントを運営することをスパムに挙げています。
- 2026年9月24日発効のガイドラインは、停止を回避するための別アカウントを禁じ、関連アカウントを含む永久停止にも触れています。
2026年10月21日更新:冒頭に「同じ電話番号で2つ目のアカウントを作れるか」への答えを置き、目的別の判断表、コミュニティガイドライン「誠実性と真正性」(2026年9月24日発効)の該当箇所、日本語の上位記事の主張の確認、参考資料を追加しました。利用規約の分析部分は残しています。
「TikTok 複数アカウント 同じ電話番号」で調べている方への答えは、規約とアプリで分けて考える必要があります。規約の面では、日本のユーザーに適用されるTikTokの利用規約(ROW版・日本語)に「同じ電話番号で2つ目のアカウントを作ってはいけない」という条項はありません。一方、アプリの登録画面がすでに使われている番号をどう扱うかは規約には書かれていません。TikTokヘルプセンターの該当ページは今回取得できなかったため、登録画面の挙動は断定しません。
実際に判断を分けるのは電話番号ではなく、2つ目のアカウントを何のために作るかです。TikTokのコミュニティガイドライン「誠実性と真正性」は、複数のアカウントを持つこと自体は認めつつ、人を欺くことや、自動化で多くのアカウントを運営することは別扱いにしています。下の表で自分の目的がどこに当たるかを先に確認してください。
目的別の判断表:同じ電話番号の2つ目のアカウントは作るべきか
| 目的 | TikTok側の文言 | 判断 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 個人用+ビジネス用 | 「ユーザーは複数のアカウント(ファンコンテンツや創造的な表現など)を所有することができますが、他者を欺いたり、ルールに違反したりしてはなりません。」 | 作ってよい | どちらのアカウントも同じ人が運用していることを隠す必要はありません。プロフィールで用途を分けると見る側にも伝わります |
| ジャンル別に2つのアカウント | 同上 | 作ってよい | テーマ・投稿内容・ハッシュタグをアカウントごとに分けることが前提です |
| 同じ内容を複数のアカウントに投稿 | スパムの例に「自動化を使用して多くのアカウントを運営する、またはコンテンツを繰り返し送信する」がある | 避ける | 同じ動画を複数アカウントで流すと、2つ目のアカウントを持つ理由が「見せかけの露出」に近づきます |
| 自動化ツールで多数のアカウントを運用 | 「次のようなスパム: 自動化を使用して多くのアカウントを運営する、またはコンテンツを繰り返し送信する」 | しない | 利用規約にも自動化されたスクリプトでサービスと交信することの禁止があります(下記) |
| 停止されたアカウントの代わり | 「アカウントが制限または永久停止されている場合、これを回避するために別のアカウントを作成または使用することはできません」 | しない | 停止に納得できない場合は、新しいアカウントではなく申し立ての手続きを使います |
表の「判断」は当社の読みで、最終的に判断するのはTikTokです。その根拠になる「単独の判断」の条項は次の節で説明します。
規約に「同じ電話番号」を禁止する条項は存在しない
ROW版の日本語の利用規約を最初から最後まで読むと、「電話番号」という語が出てくるのは、「第三者の個人情報(住所、電話番号、電子メールアドレス、…)」に関する禁止事項の箇所だけです。自分の電話番号を2つ目のアカウントに使うことを制限する文言も、アカウント数の上限も書かれていません。
アカウント数の上限については、別の記事「TikTok複数アカウントの上限:条件と運用」で詳しく扱っています。
代わりに置かれているのは「当社の単独の判断」
規約は、禁止事項を列挙したうえで、TikTokが自分の判断でアカウントを止められることを明記しています。
上記に該当する場合は、当社は単独の判断によりサービス提供を拒絶し、アカウントを終了させ、本サービスへのアクセスを制限する権利を有します。
つまり「電話番号の使い方が規約に書いていないから大丈夫」という読み方は半分しか正しくありません。電話番号そのものは問題にされなくても、そのアカウントでしていることが禁止事項に当たれば、TikTokは単独で対応できます。禁止事項には次の項目も含まれています。
本サービスから情報を収集するために自動化されたスクリプトを使用することまたは本サービスと何らかの交信を行うこと
複数のアカウントを持つかどうかより、どう動かすかが問われる構造です。
コミュニティガイドラインが線を引くのは「目的」と「自動化」
利用規約よりも具体的なのがコミュニティガイドラインです。2026年9月24日発効の「誠実性と真正性」(公開日:2026年8月25日)には、複数のアカウントについて次の一文があります。
ユーザーは複数のアカウント(ファンコンテンツや創造的な表現など)を所有することができますが、他者を欺いたり、ルールに違反したりしてはなりません。
同じページは、禁止されるスパムの例として次のものを挙げています。
次のようなスパム: 自動化を使用して多くのアカウントを運営する、またはコンテンツを繰り返し送信する
この2つはセットで読む必要があります。前半だけを読めば「複数アカウントは公認」、後半だけを読めば「複数アカウントは危険」に見えますが、どちらも片方を落としています。認められているのは、人が自分の目的のために運用する複数のアカウントです。自動化で多くのアカウントを運営することは、目的にかかわらずスパムの側に入ります。同じページには「自動化ツール、スクリプト、またはTikTokのシステムを回避するよう設計されたその他の手法は固く禁じられています。」という一文もあります。
停止との関係も同じページに書かれています。
ユーザーが重大なルール違反を行った場合、または執行措置を回避しようとした場合、TikTokは関連アカウントを含め、そのユーザーのすべてのアカウントを永久停止にすることがあります。
さらに「アカウントが制限または永久停止されている場合、これを回避するために別のアカウントを作成または使用することはできません」とも明記されています。停止されたアカウントの代わりに同じ電話番号で2つ目を作るという使い方は、規約の読み方以前に、ガイドラインがはっきり禁じている行為です。重大な違反があれば、関連アカウントとして2つ目にも措置が及びうる点も押さえておいてください。
ガイドラインの読み方と違反になる用途は「TikTok複数アカウントは違反?規約と用途」でも整理しています。
日本語の上位記事の主張を確かめてみた
2026年10月21日に「tiktok 同じ電話番号 アカウント 2つ」「tiktok サブ垢 電話番号」で検索し、上位に出た日本語記事を開きました。
- ハウスケアラボの記事(2025年10月公開)は「電話番号1つで作成できるアカウントは通常1つのみ」と書き、1台の端末で3〜5個が目安、複数アカウントの利用者は約40%といった数字も挙げています。ただし、TikTokのヘルプページ、利用規約、ガイドラインへのリンクは1つもありませんでした。
- アプリオの記事(2021年11月公開)は、アカウント数に上限はないとし、筆者の検証で5個のアカウントを作成できたと書いています。こちらは検証時のアプリのバージョンまで明記されていますが、2021年の結果で、同じ電話番号を使ったかどうかは書かれていません。
「1つの番号に1つのアカウント」という説明は、実際の登録画面の挙動として当たっている可能性はあります。ただ、出典のない数字(3〜5個、40%)とセットで広まっている点には注意してください。この記事では、TikTokが公開している文書で確認できる範囲だけを判断の根拠にしています。
2つ目のアカウントを作る前の確認手順
- 判断表で自分の目的を確認します。「同じ内容の投稿」「自動化で多数運用」「停止の代わり」に当たるなら作りません。
- 目的が判断表の「作ってよい」に当たり、登録画面で電話番号が受け付けられない場合は、メールアドレスなど別の登録方法を使います。番号が通らないことを違反の通知と読む根拠は、規約にもガイドラインにも見当たりません。
- 2つのアカウントのテーマ、プロフィール、投稿内容を分けておきます。同じ動画を両方に流す計画なら、アカウントを分ける理由を見直します。
- ログイン情報(電話番号、メールアドレス、パスワード)をアカウントごとに控えておきます。電話番号を1つのアカウントにしか紐づけられなかった場合に備えて、もう一方にはメールアドレスを登録しておきます。
- アカウントが停止されたときは、新しいアカウントではなく申し立てを使います。手順は「TikTokの凍結解除:適用規約と申し立ての確認」にまとめています。
複数のアカウントを分けて管理する場合
個人用とビジネス用、あるいはジャンル別に2つ以上のアカウントを運用するなら、TikTok以外のSNSも含めてツールで管理する方法があります。比較は「SNS複数アカウント管理・予約投稿ツール比較」で扱っています。
NoobClawは、アカウントごとにジャンル・キャラクター設定・キーワードを分けて保存し、その設定に沿ってAIで投稿内容を作るデスクトップアプリです。作業はご自身のブラウザでログインしたアカウント上で行い、パスワードを預ける必要はありません。投稿前に内容を確認する工程を残して使うことを前提にしています。詳しくはNoobClawの複数アカウント管理をご覧ください(英語のページです)。他のサードパーティ製ツールと同じく、使う前にTikTokの最新のルールを確認してください。
よくある質問
同じ電話番号で2つ目のアカウントを作るのは規約違反ですか?
ROW版の日本語の利用規約には、同じ電話番号の再利用を禁じる条項はありません。違反になるかどうかは、電話番号ではなく、そのアカウントで何をするか(人を欺く、同じ内容を流す、自動化で多数運用する、停止を逃れる)で決まります。
登録画面で電話番号が弾かれるのは違反扱いされたということですか?
そうとは限りません。登録画面の挙動は規約には書かれておらず、ヘルプセンターの該当ページも今回は取得できなかったため、当社は理由を断定しません。
使っていない2つ目のアカウントは消えますか?
日本のユーザーに適用されるROW版の日本語の利用規約(最終更新は2020年2月)には、ログインしていないアカウントのユーザー名を回収するという条項は見当たりませんでした。ただし規約は改定されることがあるため、長く使わない場合は最新版を確認してください。
参考資料
- 利用規約(ROW版・日本語) — TikTok — 最終更新2020年2月(2026年10月21日参照) — https://www.tiktok.com/legal/page/row/terms-of-service/ja
- コミュニティガイドライン「誠実性と真正性」 — TikTok — 公開日2026年8月25日・2026年9月24日発効(2026年10月21日参照) — https://www.tiktok.com/safety/ja-JP/policies-and-engagement/integrity-authenticity
- tiktokサブ垢作り方の基本手順と複数アカウント安全運用ガイド — ハウスケアラボ(株式会社アシスト) — 2025年10月3日 — https://lifestyle.assist-all.co.jp/?p=52423
- TikTokの複数アカウント(裏垢・サブ垢)を作成・追加する方法、切り替えや削除方法も解説 — アプリオ — 2021年11月5日 — https://appllio.com/tiktok-how-to-register-multiple-accounts