TikTok AIラベルの付け忘れ:規定と対応

· Last edited · 読了目安 7 分 · 執筆 NoobClaw Editorial Team · NoobClaw 公式ブログ
要点まとめ
  • 付け忘れの処置は「削除、制限、TikTokによるラベル付け」の3つで、害に応じて決まります。
  • 設定をオンにしても、違反しない限り配信には影響しないとTikTokサポートは説明しています。
  • 自動の「AI-generated」ラベルは投稿から外せません。
  • 投稿後に設定や説明文を変えられるかは確認した2ページに記載がなく、アプリで確かめる必要があります。

TikTokのAIラベルを付け忘れても、それだけで即削除と決まるわけではありません。日本語版ガイドラインに書かれた処置は「削除、制限、またはTikTokのチームによってラベル付け」の3つで、どれになるかは「害に応じて」決まります。この記事では、付け忘れに気づいた場面ごとの公式記述と次の一手を早見表にしました。

更新:2026年11月5日。ガイドラインとTikTokサポートの説明を同日に開き直し、早見表と、再生数への影響、自動ラベルが外せない点を追加しました。

TikTok AIラベル付け忘れの早見表(2026年11月5日確認)

場面別:公式に書かれていることと次の一手
場面公式の記述次の一手(当サイトの判断)
本物らしい人物やシーンをAIで作って投稿し、ラベルなし「ラベル付けを行う必要があります」。未表示なら害に応じて削除・制限・TikTokによるラベル付け(ガイドライン)投稿を編集できる場合は説明文で開示する(編集可否は確認した2ページに記載なし)。投稿前なら設定をオンにする
AIで大幅に編集した実写で、ラベルなし主な被写体がしていないことをしている、言っていないことを言っている、顔が別人に置き換わった、などが対象(サポート)当てはまるなら上と同じ
一般的なTTSナレーションと自作の映像だけ既知の個人と認識できる声でなければ「開示の必要はありません」(ガイドライン)映像が本物らしいAI生成なら別の話なので、映像側も確認する
色補正やトリミング、アニメ調だけ小さな編集と芸術的なスタイルは開示不要(ガイドライン)対応不要
TikTokのエフェクトだけで作ったAIを使うエフェクトは自動でラベルが付くため、付ける必要がない場合がある(サポート)外部のAIも使ったなら、自分で開示する
自動の「AI-generated」ラベルが付いた自動ラベルが付くと投稿から外せないと明記(サポート)外そうとしない。内容がルールに沿っているかを確認する
AIではないのにラベルを付けた加工していないコンテンツに誤解を招く形でこのラベルを付けると、規約違反で削除の可能性(サポート)乱暴に「全部付ける」運用はしない

11月5日に2ページを並べて読むと、役割が違うと分かります。義務の範囲を決めるのはガイドライン、ラベルの種類と操作はサポートです。だから片方だけ読むと「何でも付ければ安全」にも「付けなくて平気」にも見えてしまいます。

AIラベルを付けると再生数は落ちる? TikTokの説明

TikTokのサポートページには、AI生成コンテンツの設定をオンにしても、ガイドラインに違反しない限り動画の配信には影響しない、という趣旨の注記があります。原文は「Turning on the AI-generated content setting won't affect the distribution of your video」に続けて、違反しない限りという条件がついています。

これは設定そのものについての説明で、視聴者の反応まで保証するものではありません。「AI」と表示された動画を見る人がどう動くかは別の話で、確認した2ページに数字はありません。ラベル付き動画の再生が落ちた場合は、ジャンルの変化、動画の質、視聴維持率といった他の要因も確認します(当サイトの判断)。原因の切り分けはシャドウバンの見分け方と解除の考え方にまとめました。

付け忘れに気づいたらやること3つ

  1. 開示が必要な動画かを判定する。見るのは「本物のように見えるか」と「実在の人物の声に聞こえるか」です。ガイドラインは開示が必要な例として、顔の置き換え、言っていないことを言わせる加工、誤解を招く背景や人物の追加・削除、実際の人物の声を模したAI生成の音声を挙げています。
  2. 必要なら、編集できる範囲で説明文で開示する。サポートは、投稿にテキスト、ハッシュタグのステッカー、説明文の文脈を加えて開示できると説明しています。ガイドラインも「独自の明確なキャプション、スタンプ、または透かしを追加することができます」と書いています。トグルだけが手段ではありません。ただし、投稿済みの動画を編集できるかどうかは、確認した2ページには書かれていません。
  3. 編集画面に設定がなければ、作り直しも検討する。サポートが案内している手順は「投稿前」のものです。投稿後に同じ設定を変更できるかは、確認した2ページには書かれていません。お使いのアプリに項目がなく、開示の必要が高い動画なら、削除して設定をオンにして上げ直すのが確実です(当サイトの判断)。

投稿前にラベルをオンにする手順

  1. 「+」から動画を撮影、またはアップロードする
  2. 「次へ」をタップする
  3. 「その他のオプション」を開き、AI生成コンテンツの設定をオンにする

上はサポートの英語版の手順を訳したものです。日本語アプリの表記は多少違う場合があります。

ラベルを付けても許されない内容

ラベルは免罪符ではありません。ガイドラインは「ラベルが付いていても、編集されたコンテンツやAIが生成したコンテンツは有害となる可能性があります」と明記しています。サポートによれば、権威ある情報源や危機的な出来事の偽装、公人の特定の文脈での偽の描写(推薦など)、18歳未満の肖像、許可のない私人の肖像を使ったAI生成コンテンツは禁止です。

AI動画を複数アカウントで作るなら

台本から動画を量産している場合、付け忘れは「1本のミス」で済みません。アカウントごと、動画ごとに判定が要るからです。私たちのScript to Video(英語ページ)は台本を9:16の動画に変換するデスクトップ機能で、ストック映像か自分の素材にAI音声と字幕を載せます。どのツールで作った場合も同じですが、一般的な読み上げ音声を使っていても「だからラベルは不要」とは言えません。判断するのはTikTokなので、映像が本物らしいかどうかも含めて、公開前に人の目で1本ずつ確認してください。収益化の条件は別の問題で、TikTokのAI動画は収益化できるのかで整理しています。料金は料金ページ(英語)をご覧ください。

実例:1本の動画を早見表に当てはめる

私たちが2026年10月10日に作った公開済みの実行記録(JSON、英語)で試します。英語の台本441文字から作った32.6秒の動画で、映像はオンラインのストック素材、音声はEdgeの「en-US-JennyNeural」、字幕あり、投稿はしていません。

私たちの読みでは開示不要の側ですが、断定はできません。ストック映像を使うどのツールでも、確認すべきは音声より先に、画面に誰が映っているかです。

よくある質問

付け忘れたら、すぐにアカウントが停止されますか?

該当の段落に書かれている処置はコンテンツに対するもので、しかも「害に応じて」という条件つきです。1回の付け忘れで即停止とは書かれていません。ただし有害な内容なら話は別です。

他のプラットフォームでも同じ基準ですか?

TikTok以外の基準は本記事では確認していません。YouTubeやInstagramも含めた比較は、英語記事のAI content disclosure rules by platformにまとめています。

参考資料

  1. 誠実性と真正性(編集されたメディアおよびAI生成コンテンツ)— TikTokコミュニティガイドライン日本語版、2026H2版 — 2026年11月5日確認 — tiktok.com
  2. About AI-generated content — TikTok Support(英語)— 2026年11月5日確認 — tiktok.com/support