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「再利用されたコンテンツ」で収益化が却下された——2025年に名前が変わったのは、そっちのポリシーではない

2026-09-21 · 読了目安 5 分 · 執筆 Marcus Lin · NoobClaw 公式ブログ
要点まとめ
  • YouTube日本語版ヘルプの原文は「このポリシーの名称を「繰り返しの多いコンテンツ」から「量産型のコンテンツ」に変更します」。同じ段落の末尾に「「再利用されたコンテンツ」に関するポリシーには変更ありません」と続きます。
  • 却下理由に出てくる二つの言葉は、別々のポリシーです。どちらに当たったのかで、直す場所も、再申請が意味を持つかどうかも変わります。
  • 再利用のほうは「再利用されたコンテンツに関するポリシーは、チャンネル全体に適用されます」と明記されています。一本消して終わり、という構造ではありません。
  • 公式ページは、審査担当者がチャンネルのどこを見るかまで列挙しています。再申請の前に、その場所を自分で先に見ておけます。

「収益化を有効にできませんでした。理由:再利用されたコンテンツ」。メールの本文は実質この一行です。何本目が問題なのか、どこを直せば通るのかは書いてありません。

検索すると、多くの記事がこう説明します。「2025年7月にポリシーが変わりました」。ここで話がねじれます。変わったのは、あなたの却下理由に書かれているほうのポリシーではない可能性が高いからです。それは推測ではなく、公式ページの同じ段落に書いてあります。

却下理由の一行は、二つある別々のポリシーのどちらかを指している

チャンネル収益化ポリシーには、名前の似た二つの判定軸が並んでいます。「量産型のコンテンツ」「再利用されたコンテンツ」です。日本語の解説記事の多くはこの二つを同じものの言い換えとして扱いますが、公式ページはそう扱っていません。2026年9月21日時点の日本語ヘルプには、こう書かれています。

2025 年 7 月 15 日: 「繰り返しの多いコンテンツ」に関するポリシーを若干更新し、繰り返しの多いコンテンツだけでなく大量生産されたコンテンツもこれに該当するということをより明確にします。また、このポリシーの名称を「繰り返しの多いコンテンツ」から「量産型のコンテンツ」に変更します。……なお、解説、クリップ、コンピレーション、リアクション動画などのコンテンツを審査する、「再利用されたコンテンツ」に関するポリシーには変更ありません。(support.google.com/youtube/answer/1311392?hl=ja)

一段落の中に改名されたほう変更がなかったほうが両方書いてあります。「2025年7月の改定で厳しくなったから落ちた」という説明は、再利用で却下された人には当てはまりません。当てはまるのは量産型のほうで落ちた人です。

量産型のほうは「AI を使ったか」ではなく「テンプレートに見えるか」で書かれている

「再利用されたコンテンツ」で収益化が却下された · 量産型のコンテンツと再利用されたコンテンツ、二つのポリシーの違い
名前が変わったほうと変わっていないほうが同じ段落に並ぶ。

収益化が許可されない例として公式が挙げているのは、「教育的価値、解説、ナレーションが不十分な、類似した内容や繰り返しの多いコンテンツ」や「テンプレート化されたストーリー、スクロール テキスト」です。

AI についても一行あります。「クリエイターならではの、率直な洞察や視点が追加されておらず、汎用的または独創性のないテンプレートを使用して作成され、大量生産されたような印象を与える AI 生成コンテンツ」。名指しされているのは AI そのものではなく、「独創性のないテンプレート」と「大量生産されたような印象」のほうです。

再利用のほうは、動画単位ではなくチャンネル単位で見られる

「再利用されたコンテンツ」で収益化が却下された · 審査はチャンネル全体に適用されると公式が明記している
再利用の判定はチャンネル全体が対象になる。

公式の定義は「再利用されたコンテンツとは、すでに YouTube や他のオンライン ソースに存在するコンテンツを再利用し、独自の解説、実質的な変更、教育やエンターテイメント上の価値が十分に付加されていないチャンネルを指します」。主語が動画ではなくチャンネルです。

すぐ後に「再利用されたコンテンツに関するポリシーは、チャンネル全体に適用されます」と続きます。ここが一番よく踏まれる落とし穴です。引っかかった一本を非公開にすれば通る、という前提で再申請しても、審査側が見ているのは一本ではありません。

再申請の前に、公式が「ここを見る」と書いている場所を自分で見る

公式ページは審査担当者が確認する箇所を列挙しています。再利用の判定では動画・チャンネルの説明・動画のタイトル・動画の説明。チャンネル審査全体では主なテーマ、再生回数の多い動画、最新の動画、総再生時間の最も多くを占める部分、動画のメタデータ、チャンネルの概要セクション。ここから、再申請前の確認手順が作れます。

  1. 却下理由の文字列をそのまま読む。「再利用」なのか「量産型」なのか。取り違えたまま直しても同じ結果になります。
  2. 再生回数の多い動画と最新の動画を、上から五本だけ並べる。公式が「重視される」と書いている場所です。その五本に自分の解説や検証が音声か字幕で入っているかを見ます。
  3. チャンネルの概要とタイトルの付け方を見る。再利用の判定対象に、動画本体だけでなく説明文とタイトルが明記されています。
  4. 連続で見たときの印象を確かめる。量産型のほうは「動画ごとの違いがほとんどない」が例に挙がっています。一本ずつ見ると、この軸は見えません。

逆に、投稿本数・頻度・登録者の増え方は判定材料として書かれていません。「量産型」から連想して本数を減らしても、テンプレート感が残っていれば軸はずれたままです。

制作工程を自動化していること自体は、どちらのポリシーにも書かれていません。書かれているのは、出来上がったものがテンプレートに見えるかどうかです。わたしたちNoobClaw のように各アカウントを自分のブラウザで運用する道具でも、「率直な洞察や視点」は公開前に人が足すしかありません。

AI 動画の収益化は条文がある場所とない場所を整理した記事、複数チャンネル運用は公式が数字で答えているのは電話番号だった件を参照してください。

よくある質問

2025年7月の改定で「再利用されたコンテンツ」も厳しくなったのですか。

同じ告知の末尾に「「再利用されたコンテンツ」に関するポリシーには変更ありません」と書かれています。改名されたのは「繰り返しの多いコンテンツ」のほうで、新しい名称が「量産型のコンテンツ」です。

問題のある動画を非公開にすれば再申請は通りますか。

結果は審査次第で、外部から保証できることではありません。ただし公式は「再利用されたコンテンツに関するポリシーは、チャンネル全体に適用されます」と書いています。一本だけを対象にした対処は、公式が書いている適用範囲と一致していません。

AI で作った動画は収益化できないのですか。

公式ページに AI 一律禁止の記述はありません。書かれているのは「汎用的または独創性のないテンプレートを使用して作成され、大量生産されたような印象を与える AI 生成コンテンツ」という条件付きの記述です。