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Xの収益化条件、「500万インプレッション」はもう存在しない——9月8日からの新基準を英語の条文で読み直す(日本語ヘルプはまだ無い)

2026-09-28 · 読了目安 6 分 · 執筆 Marcus Lin · NoobClaw 公式ブログ
要点まとめ
  • 2026年9月8日から申請が始まった「オリジナルコンテンツリワード」の条件は、プレミアム/プレミアムプラス/プレミアムビジネスのいずれかに加入、18歳以上、直近90日に認証ユーザーからのホームタイムライン表示が50万回(返信への表示は除外)、認証済みフォロワー500人、オリジナルコンテンツを継続投稿。旧制度の「オーガニック500万回/3か月」は9月7日で終了しました。
  • 支払いの計算対象は「プレミアム加入者のホームタイムラインでのユニーク表示(投稿の50%以上が可視)」だけ。有料・人工的・不正な表示は除外。単価は公表されておらず、「いくら」は誰にも答えられません。
  • コピー、軽微な改変、まとめ、他プラットフォームからの転載、そして「自動化された手段で作成・投稿された」投稿は対象外。転載型と自動投稿型は、アカウントが条件を満たしても投稿単位で計算から外れます。
  • 日本語の公式ページはまだ無く(日本語URLは英語版へ転送)、日本語の「Xプレミアムについて」は旧名のまま。条文は英語版が正で、本稿の訳は参考です。

検索候補にはまだ「x 収益化 500万」が並びますが、その基準は2026年9月7日で終わりました。9月28日にXヘルプセンターの英語版を読み直すと、条件は「50万回・500人・プレミアム」に変わり、それ以上に大きい変化はどの表示を数え、どの投稿を数えないかにありました。

X 収益化の条件は今、何が必要なのか(2026年9月時点)

Original Content Rewardsが申請時点で求める6つ(訳は筆者)。

満たしても参加は保証されない(does not guarantee admission)と明記され、審査があります。状態は Creator Studio → Original Content Rewards で確認できます。不承認なら異議申し立ては1回、その後は42日後に再申請です。

X 収益化 条件(2026年9月〜):500万は消えた · 旧「クリエイター収益配分」と新「オリジナルコンテンツリワード」の条件比較
図:新旧の条件比較。出典:X ヘルプセンター(英語版、2026年9月28日確認)、NoobClaw整理(自作図表)

「500万インプレッション」はどこへ行ったのか

旧制度「クリエイター収益配分」の条件は9月16日の保存版で読めます。「直近3か月にオーガニックのインプレッション500万回」「認証済みフォロワー500人」にプレミアム加入。冒頭には8月7日新規受付終了、9月7日制度終了、9月8日から申請を順次開放、と書かれています。

50万回は10分の1に見えますが、分母が違います。旧基準は「オーガニックの表示全体」、新基準は「認証ユーザーからの、ホームタイムラインでの表示」だけで、返信への表示は最初から数えません。「50万のほうが緩い」とは、この差を見ずには言えません。TechCrunch(8月8日)はXの説明として、旧制度は「incentives were misaligned」だったと伝えています。

X 収益化 条件(2026年9月〜):500万は消えた · 2026年の切り替え日程(3月3日、8月7日、9月7日、9月8日、9月11日頃)
図:切り替え日程。出典:同上、NoobClaw整理(自作図表)

何が「対象外」になったのか——インプレゾンビ、転載、自動投稿

支払いの元になる「qualified impressions」は、プレミアム加入者(ベーシック含む)がホームタイムラインで見たユニークな表示で、投稿の50%以上が見えたもの。有料・人工的・不正な表示は除外。申請条件は認証ユーザー、支払いはベーシック加入者も数える、という非対称があります。

対象外は4類型。①コピー(再投稿を含む)、②語句・フィルタ・速度・テキスト重ねだけの改変、③他者の内容の「まとめ」、④他プラットフォームの内容を作者以外が転載したもの。加えて「Was created or posted using automated means(自動化された手段で作成または投稿された)」投稿、「役に立つ」と評価されたコミュニティノートが付いた投稿も外れます。

Commentary is at the heart of X.——ニュースを噛み砕く、出来事に自分の見方を加える、他の人が持たない文脈を足す投稿はオリジナルと扱う、とページは書いています。

日本では「インプレゾンビ」対策と受け止められました。武者良太氏はYahoo!ニュース(8月8日)で「自分で制作した『オリジナルコンテンツ』以外はほとんど稼げなくなる」と書き、①〜④と返信除外を合わせればその読みになります。Hacker News(8月6日)には、1.2万フォロワーのアカウントが2年で12回同じ文面を投稿して収益を止められた例が、当時Xのプロダクト責任者だったNikita Bier氏のスクリーンショットをもとに書かれています(ユーザーの転述、画像は未確認)。

複数アカウントや翻訳転載でXをやっている人には、ここで損得が出ます。自動投稿ツール——NoobClawのX自動投稿も含みます——で出した投稿は「automated means」の一文で計算対象外、他プラットフォームからの翻訳転載は④です。規約上の扱いは別問題で、複数アカウントの規約は別記事にまとめました。収益を狙うなら、条文が残した「解説・論評」の口を自分の手で使うことになります。

日本語の公式ページがまだ無い、という事実

筆者の環境で9月28日に確認した限り、日本語URL(help.x.com/ja/…)は英語版へ転送されます。日本語の「Xプレミアムについて」には「クリエイター収益配分の申請へのアクセス」という旧制度の名称が残ったままです。条件・対象外・日程は英語版が正で、本稿の訳は参考としてください。規模感は、Xが情報流通プラットフォーム対処法に基づき公表した日本の遵守報告書(2025年4月〜2026年3月)にあります。過去30日以内にログインした日本ユーザーの平均は67,388,509人です。英語原文の読み方は英語版の解説にあります。

よくある質問

X 収益化でいくら稼げますか?

単価は公表されていません。支払いは2週間ごと、最低30ドル、日本の利用者はStripeと本人確認が必要。

自動投稿ツールを使うと収益化できませんか?

申請を禁じる文言ではありませんが、「自動化された手段で作成または投稿された」投稿は計算対象外です。いいね・フォロー・表示を自動生成するツールは継続要件の違反です。

申請が通らなかったら?

異議申し立ては1回、その後は42日後に再申請できます。凍結の異議申し立てとは別の手続きで、凍結側の認容率は別記事で扱いました。

参考資料

  1. Original Content Rewards — X ヘルプセンター — 2026年9月28日確認 — help.x.com
  2. Creator Revenue Sharing(旧制度) — X / Internet Archive — 2026年9月16日保存 — web.archive.org
  3. Xプレミアムについて — X ヘルプセンター — 2026年9月28日確認 —help.x.com
  4. Japan IDPA Compliance Report — X — 2026年8月31日修正版 — transparency.x.com
  5. X replaces revenue sharing program — TechCrunch — 2026年8月8日 —techcrunch.com
  6. インプレゾンビよ、さようなら(武者良太) — Yahoo!ニュース — 2026年8月8日 — news.yahoo.co.jp
  7. Hacker News スレッド 49196732 — 2026年8月6日 — news.ycombinator.com