台本から動画 AIの選び方:日本語ナレーション・縦型9:16・料金を7ツールで比較(2026年10月確認)
- 30〜60秒のナレーション付き縦型ショートなら、台本を読み上げて素材と字幕を並べる「組み立て型」が向いています。
- 7ツールの公式ページで日本語音声を明記していたのはAI Shortsだけ(2026年10月28日確認)。無料枠で自分の台本を読ませて確かめるのが確実です。
- Pictoryは年払いProfessionalで約$0.39/分、Starter月払いで約$0.97/分。月額ではなく上限で割って比べます。
- YouTubeでは台本作成へのAI利用は開示不要ですが、テンプレートで量産したような動画や他人の文章の読み上げは収益化の対象外です。
「台本から動画 AI」で探しているなら、先に決めることがひとつあります。欲しいのが台本をそのまま読み上げ、素材と字幕を自動で並べる「組み立て型」なのか、プロンプトから数秒の映像そのものを作る「映像生成型」なのか、です。30〜60秒の縦型ショートをナレーション付きで作るなら前者が向いています。この記事では、日本語の検索結果でよく名前が挙がる7ツールの公式ページを2026年10月28日に確認し、日本語音声・9:16・料金の「公式に書いてあること/書いていないこと」を表にしました。
台本から動画 AIの比較表(2026年10月28日に公式ページで確認)
「記載なし」は「その機能がない」という意味ではありません。公式ページに書かれていなかった、という意味です。導入前にアプリ内で確認してください。
| ツール | 型 | 日本語ナレーション(公式の記載) | 縦型 9:16 | 料金(公式ページ) |
|---|---|---|---|---|
| Vrew | 組み立て型(テーマ入力で台本〜画像まで生成) | 同じトップページに「500以上」「5ヶ国語、約200+種」「30種以上」と複数の表記 | 明記なし(Shorts・TikTok向けの用途は記載) | Free/Light/Standard/Business。年払いで「Save 20%」表示。金額は料金ページから取得できず |
| CapCut(スクリプトから動画) | 組み立て型(台本案5本から選んで生成) | テキスト読み上げへのリンクのみ、言語の記載なし | 「ビデオの比率を指定」できると記載 | 無料で始められると記載、Pro料金は同ページに記載なし |
| Filmora(テキストから動画生成) | 映像生成型(Veo 3.1/Sora 2/Seedance 2.0) | 「多言語・多種類の声」と記載、日本語の明記なし | 「16:9フォーマットで自動生成」と記載 | 同ページに記載なし |
| Pictory | 組み立て型(英語サイト) | 料金ページに言語の記載なし | 料金ページに記載なし | Starter 月払い$29(年払い月$25)、Professional 月払い$59(年払い月$35) |
| invideo | 生成型寄り(クレジット制、英語サイト) | 料金ページに記載なし | 料金ページに記載なし | 年払いで Starter 月$10/Plus 月$30/Max 月$75(1席あたり) |
| AI Shorts | 資料(PowerPoint・PDF)→ナレーション動画、法人向け | 日本語の男性・女性音声サンプルを掲載 | 記載なし | 料金の掲載なし(無料トライアルあり) |
| NoobClaw(英語ページ) | 組み立て型(台本を一字一句読み上げ) | 公開されている作例は英語音声。日本語音声の有無はページに記載なし | 9:16で出力、字幕は焼き込み | 月額9.90ドルから(料金ページ) |
日本語の上位記事は「日本語対応」と一言で済ませるものが多いのですが、公式ページを開くと日本語音声を明記しているのは7つのうちAI Shortsだけでした。Vrewは日本語ページを用意していますが、音声の数は同じページ内で表記が揃っていません。日本語の声で選ぶなら、無料枠で「自分の台本」を1本読ませて確かめるのが確実です。
「テキストから動画」と「台本から動画」は別物です
検索結果では両者が同じ記事に並びますが、できることはかなり違います。
Filmoraのテキストから動画生成は、ページに載っているモバイル版の手順によると現行バージョンで最大8秒、16:9で自動生成されます。映像そのものをAIが描くので見た目の独自性は出しやすい一方、45秒の解説ショートを1本の台本から作る用途には向きません。invideoも同じ系統で、料金ページはクレジット数と「Seedance 2の動画が約何本作れるか」で上限を示しています。
組み立て型は逆です。台本の文を場面に分け、各場面にストック映像や画像を当て、AI音声で読み上げ、字幕を付けます。尺は台本の長さで決まり、映像の見た目はストック素材に左右されます。
私たちの判断では、ナレーションで情報を伝える縦型ショート(解説、ランキング、ニュースまとめなど)なら組み立て型を主にし、冒頭の数秒だけ生成型の映像を足すのが費用面でも無理がありません。
料金は「1分あたり」で比べる
月額だけを見ると差がわかりにくいので、上限で割ります。PictoryとinvideoはUSD建てで円の価格を出していないため、ここではドルのまま計算します(円換算は決済時のレートで変わります)。
| プラン | 料金 | 2つ目の数字(上限) | 単価 |
|---|---|---|---|
| Pictory Starter 月払い | $29/月 | 動画 最大30分/月 | 約$0.97/分 |
| Pictory Starter 年払い | $25×12=$300/年 | 最大360分/年 | 約$0.83/分 |
| Pictory Professional 年払い | $35×12=$420/年 | 最大1,080分/年 | 約$0.39/分 |
| invideo Starter 年払い | $10/月 | 400クレジット(Seedance 2 fast動画 約15本と表示) | 約$0.67/本(1本の長さは記載なし) |
Pictoryは年払いだとクレジットが最初にまとめて付与される("Annual plans grant all credits upfront")と書かれています。1本60秒のショートを月20本作るなら月20分なので、Starterの30分枠に収まります。毎日1本なら月30分前後でちょうど上限です。月30分を超えるなら、Professional(月払い$59で最大90分、約$0.66/分)の方が1分あたりも安くなります。
invideoの「約15本」は特定のモデルで作った場合の目安で、1本の秒数が書かれていません。他のツールと単価を直接は比べられない点に注意してください。
日本語の台本を動画化するときのチェックリスト
どのツールでも、日本語で詰まりやすいのは「声」「字幕」「尺」です。私たちが公式資料を読んで、事前に確認しておくべきだと考えた項目をまとめます。
- 固有名詞と数字の読み:商品名・人名・「1日(ついたち/いちにち)」のような読みが分かれる語は、ひらがなで書き直すかツールの読み修正機能を使います。
- 字幕の改行位置:日本語は単語間にスペースがないため、自動改行が文節の途中で切れることがあります。書き出し前に全行を目で確認します。
- 尺は書き出し後の秒数で確認:見積もりと実際の長さはずれることがあります(下の作例を参照)。
- 自動で選ばれた素材の差し替え:台本と関係の薄いストック映像が当たる場面は、手持ちの映像に替えます。
- BGMの権利:YouTubeは1分を超えるショートで有効なContent IDの申し立てがあると、全世界でブロックされると説明しています。ショートは2024年10月15日以降、最長3分・正方形または縦長の動画が対象です。
- 写実的な人物・出来事を作ったかどうか:該当する場合は各プラットフォームのAI開示を使います(次の章)。
尺のずれは実例があります。NoobClawの台本から動画機能の公開テスト(2026年10月10日)では、441文字の英語台本が32.6秒、1080×1920・30fpsのMP4になりました。手順ページによると、作成画面の尺の見積もりは中国語の読み上げ速度を前提にしていて、英語では見積もり98秒に対して実際は32.6秒でした。日本語の台本でも、見積もりはあくまで目安として扱い、書き出した長さで判断してください。
YouTube・TikTokのルールで気をつける点
台本づくりにAIを使うこと自体は、YouTubeの開示対象ではありません。生成AIコンテンツの開示に関するヘルプは、開示不要の例として「動画案のアウトライン、スクリプト、サムネイル、タイトル」の作成や「字幕の作成」を挙げています。一方、実在の人物が言っていないことを言っているように見せる場合などは開示が必要です。
収益化の面で影響が大きいのは別のポリシーです。チャンネル収益化ポリシーは2025年7月15日に「繰り返しの多いコンテンツ」を「量産型のコンテンツ」に名称変更し、対象例として「汎用的または独創性のないテンプレートを使用して作成され、大量生産されたような印象を与える AI 生成コンテンツ」を挙げています。「再利用されたコンテンツ」の例には「ウェブサイトやニュース フィードのテキストなど、自分で作成していない他の資料の内容を読み上げただけのコンテンツ」があります。
組み立て型ツールで問題になりやすいのは、AIを使ったことではなく「他人の文章を読み上げただけ」「同じテンプレートの繰り返し」に見えることです。台本は自分で書き、自分の視点を入れてください。
2つのポリシーの違いはYouTube再利用コンテンツの記事とAI動画の収益化条件の記事で詳しく扱っています。
TikTokは2024年5月9日の発表で、現実に存在するように見えるAI生成コンテンツへのラベル付けをクリエイターに義務付けていること、C2PAのコンテンツクレデンシャルによる自動ラベル付けを始めることを説明しています。私たちの読みでは、実写のストック映像にAI音声を重ねた解説動画は「写実的なAI生成映像」とは性質が違いますが、AIで人物や出来事を写実的に作った場合ははっきり対象です。付け忘れたときの扱いはTikTok AIラベルの付け忘れにまとめています。
どのツールを選ぶか
- 日本語の声と字幕編集を重視し、1本ずつ丁寧に作る:Vrew。日本語ページと字幕編集の流れが揃っています。ただし料金と音声の数は購入前にアプリ内で確認してください。
- インストールせずブラウザで試したい:CapCut。ブラウザでサインインし、台本案の生成から書き出しまで進められると公式ページに書かれています。
- 社内資料やスライドを動画にする:AI Shorts。日本語音声サンプルを公開している数少ないサービスですが、料金は問い合わせになります。
- 英語圏向けにも量を作り、1分あたりの費用を読みたい:Pictory。分数の上限が料金ページに明記されています。
- 映像表現そのものを作りたい:Filmoraやinvideoの映像生成型。ただしナレーション付きの長めのショートを台本1本から作る用途には向きません。
複数のアカウントで別々のテーマのショートを作る場合は、NoobClawも候補になります。台本を200〜800文字で貼ると、ストック映像(または手持ちの素材)・AI音声・焼き込み字幕を組み合わせた9:16のMP4を作り、ローカル保存か、接続したアカウントへの投稿を選べます。アカウントごとにテーマや人物像の設定を分けられるのが、上の単体ツールとの違いです。デスクトップアプリ(Windows/macOS)で動き、アプリ画面は日本語にも対応していますが、機能紹介ページは英語ページです。日本語ナレーションの声は公開ページに記載がないため、無料登録時のクレジットで1本作って確認してください。他のツールと同じく、投稿前には各プラットフォームの最新ルールを確認し、場面ごとに人が見直す前提で使ってください。
TikTokで収益化まで考えている場合は、TikTok AI動画の収益化条件も先に読んでおくと、作る本数より1本の設計が大事な理由がわかります。
よくある質問
無料だけで台本から動画を作れますか?
作れますが、条件付きです。Pictoryの14日間トライアルは300クレジット・最大10分・720p・Pictoryのロゴ入りと料金ページに書かれています。無料枠は「自分の台本で日本語の声と字幕を確かめる」ために使い、継続して投稿するなら有料枠の上限で費用を計算するのが現実的です。
AIで作ったショートはYouTubeで収益化できますか?
AIの使用だけで対象外になるわけではありません。YouTubeのポリシーが対象外とするのは、独自の視点がなくテンプレートで量産されたように見えるものや、他人の文章を読み上げただけのものです。台本を自分で書き、内容に説明や解説の価値があるかが判断の分かれ目です。
参考資料
- テキストから動画を作成する — Vrew — 2026-10-28確認 — https://vrew.ai/ja/feature/text-to-video/
- Vrew トップページ(AI音声の表記) — Vrew — 2026-10-28確認 — https://vrew.ai/ja/
- スクリプトからビデオメーカー — CapCut — 2026-10-28確認 — https://www.capcut.com/ja-jp/tools/script-to-video-maker
- AI動画生成:テキストから動画 — Wondershare Filmora — 2026-10-28確認 — https://filmora.wondershare.jp/ai-text-to-video.html
- Pricing — Pictory — 2026-10-28確認 — https://pictory.ai/pricing/
- Pricing — invideo — 2026-10-28確認 — https://invideo.io/pricing/
- AI Shorts — 株式会社エージェンテック — 2026-10-28確認 — https://www.ai-shorts.jp/
- YouTube のチャンネル収益化ポリシー — YouTube ヘルプ — 2025-07-15更新分 — https://support.google.com/youtube/answer/1311392?hl=ja
- 生成 AI コンテンツの使用に関する開示 — YouTube ヘルプ — 2026-10-28確認 — https://support.google.com/youtube/answer/14328491?hl=ja
- 3 分間の YouTube ショートについて — YouTube ヘルプ — 2026-10-28確認 — https://support.google.com/youtube/answer/15424877?hl=ja
- AIの透明性とリテラシー向上に向けた業界との連携 — TikTok ニュースルーム — 2024-05-09 — https://newsroom.tiktok.com/partnering-with-our-industry-to-advance-ai-transparency-and-literacy-jp?lang=ja-JP
- Script to Video: Desktop Setup(テスト手順と結果) — NoobClaw — 2026-10-10 — https://noobclaw.com/guides/script-to-video/